ただいま、絶賛断捨離中です。
家を建てて26年。来月からリフォームが始まるため、今月末には近くのアパートへ引っ越します。引越し準備を進めながら、段ボールを積み上げ、捨てるものと残すものを仕分けるたびに、この数年間の自分の変化をしみじみと感じています。
リフォームのテーマは「手のかからない家」
リフォームを考え始めたのは、今から2年ほど前のことです。
テーマはひとつ。「手のかからない家」にすること。
年齢を重ねるにつれて、家事の負担が体にのしかかってくるのを感じていました。掃除がラクにできること(これが一番大事!)、基本的には1階だけで日常生活が完結すること、そして長年ちょっとずつ積み重なってきた小さなストレスを解消できる間取りや設備にすること。そういう住まいを実現したいと思っていました。
比較的大掛かりなリフォームをして、その後は小規模な修繕を加えながら、基本的には最期まで住み続けるつもりです。ローンを組むなら、定年までに返済を終わらせたい。そう考えると、もう時間がありません。ということで今年、ついにリフォームに踏み切ることにしました。
4LDKの荷物を2LDKのアパートに
我が家は4LDK。その荷物を2LDKのアパートに収めなければなりません。
ところが、リフォーム業者の方に「荷物の量が他の家の5分の1くらいですね」と言っていただきました。それもそのはず、私はここ数年間、コツコツと断捨離を続けてきたからです。
50代で始めた断捨離――きっかけは一つの言葉
断捨離を始めたのは、50代に入った頃でした。
あるとき、「60代になると気力も体力も落ちてくる。子どもに迷惑をかけないためにも、50代のうちから少しずつ手放していったほうがいい」という話を聞いたのです。
その言葉が、じんわりと心に刺さりました。
振り返れば、26年間で家族が増え、子どもの成長とともにモノも増え続けていました。「いつか使うかも」「もったいない」「子どもが使っていたもの」……そうやって手放せなかったものたちが、家中に積み重なっていたのです。
そこで始めたのが、「毎週末、大きめのごみ袋1袋分を処分する」というシンプルなルールでした。
特別な断捨離メソッドを取り入れたわけでも、一気にすべてを片付けたわけでもありません。週末ごとに、ただ1袋。それだけ。そのペースで1年近く続けました。
断捨離がもたらした「心の変化」
モノが減っていくにつれて、家の中が変わり始めました。
まず、掃除がしやすくなりました。当たり前のことですが、モノが少なければ、拭く手間も、どかす手間も減ります。掃除機をかけることが苦痛でなくなりました。
でも、もっと大きな変化は「気持ち」の部分でした。
視界に入る「余計なもの」が減ると、頭の中がすっきりするのです。何かを探すたびに感じていたプチストレス、雑然とした部屋を見るたびのため息、そういったものが少しずつなくなっていきました。気持ちに余裕ができ、物事を前向きに捉えられるようになりました。
断捨離とは、単に部屋をきれいにすることではありません。「自分が何を大切にしたいか」を問い直す作業なのだと、身をもって感じました。
断捨離が、人生を変える決断につながった
振り返れば、この断捨離が、私の人生に大きな転換をもたらす「始まり」だったように思います。
私は32年間、県庁で管理職として働いてきました。責任ある仕事にやりがいを感じながらも、50代に入るころには、心のどこかに「このままでいいのだろうか」という問いが芽生えていました。
断捨離を続ける中で、モノを手放しながら、同時に「本当に大切にしたいこと」「残りの人生で何をしたいか」を自然と考えるようになっていました。不思議なことに、モノが減るほど、頭と心の中が整理されていったのです。
そして私は、早期退職という決断をしました。
32年間勤め上げた職場を自ら離れるのは、簡単な選択ではありませんでした。でも、断捨離を通じて「自分が本当に望む暮らし」を見つめ直していたからこそ、その決断ができたのだと思っています。
50代セカンドキャリアを考えるすべての女性へ
50代というのは、人生の大きな転換点です。
「50代 セカンドキャリア」を意識し始める女性は、今とても多い。定年後のセカンドキャリアを視野に入れ、「今の仕事をこのまま続けるのか」「転職するのか」「独立するのか」と悩んでいる方も多いでしょう。あるいは「50代 女性 長く続けられる仕事って何だろう」と模索している方もいらっしゃると思います。
でも、その答えを探す前に、まず「自分が何を大切にしたいのか」を明確にすることが大切です。そしてそのための一つの方法として、断捨離はとても有効だと、私は実感しています。
なぜなら、断捨離は「モノを捨てる作業」ではなく、「価値観を整理する作業」だからです。
何を残して、何を手放すか。その選択を繰り返す中で、自分が本当に大切にしていることが、少しずつ浮き彫りになってきます。それが、セカンドキャリアを考えるうえでの土台になる。私はそう確信しています。
もし今「私の人生、このままでいいのかな……」という感覚があるなら、まずは断捨離から始めてみることをおすすめします。大がかりなことは必要ありません。週末に1袋だけ。それだけで十分です。
「でも捨てるものが見つからない」という方も安心してください。最初はそれで構いません。引き出しの中の古いボールペン一本、もう着ない洋服一枚、それだけで十分なスタートです。続けることに意味があります。私自身、最初の数週間は迷いながらでした。それでも続けることで、気づけば家の中が、そして心の中が、大きく変わっていたのです。
セカンドキャリア 定年後を見据えて、今動く
「セカンドキャリア 定年後」という言葉には、どこか「まだ先のこと」という響きがあるかもしれません。でも、50代はあっという間に過ぎていきます。
リフォームのローンを「定年までに返済したい」と考えたとき、私は時間のなさを強く感じました。同じように、セカンドキャリアの準備も「定年してから考えよう」では遅いことが多い。今、50代のうちから動き始めることが重要です。
私が早期退職に踏み切れたのは、何年もかけて心の準備をしてきたからです。断捨離を通じて価値観を整理し、コーチングを学び、自分が本当にやりたいことを明確にしていったプロセスがあったからこそ、いざというときに「やろう」と決断できました。
定年後を「何となく」迎えるのではなく、自分が望むセカンドステージを意図的につくっていく。それが、50代女性が豊かな後半生を手に入れるための鍵だと思っています。
また、セカンドキャリアを考えるうえで「収入」は現実的に大切な要素ですが、それだけを基準にしてしまうと、長続きしないことが多いです。50代になれば、20代・30代のころとは体力も、優先したいことも変わってきます。「このまま定年まで今の働き方を続けられるか」と問うたとき、正直に「難しい」と感じる方も多いのではないでしょうか。
だからこそ、定年後のセカンドキャリアを「体と心に無理のない形で長く続けられる仕事」という視点で設計し直すことが、50代の今こそ重要なのです。
50代女性が長く続けられる仕事とは
「50代 女性 長く続けられる仕事」として、よく資格職や在宅ワーク、フリーランスが挙げられます。もちろんそれも一つの選択肢です。でも私が大切にしているのは、「仕事の種類」よりも「その仕事があなたの価値観と合っているかどうか」という視点です。
どんなに条件の良い仕事でも、自分の価値観からずれていれば、長続きしません。逆に、傍から見れば地味に見える仕事でも、自分の「やりたいこと」「大切にしたいこと」と一致していれば、驚くほど長く、楽しく続けられます。
私自身、32年間の公務員生活を経て早期退職し、今は50代女性のセカンドステージ実現をサポートするコーチングの仕事をしています。「それって仕事になるの?」と最初は思っていた方もいるかもしれません。でも、これが本当に長く、楽しく続けられている。それは、この仕事が私の価値観とぴったり合っているからだと感じています。
長く続けられる仕事には、いくつかの共通点があると思っています。一つは「自分の強みや経験が活かせること」。もう一つは「心からやりがいを感じられること」。そして「無理なペースを強いられないこと」。この三つが揃ったとき、仕事は苦しいものではなく、生きがいになります。
50代は、これまでの経験と知恵が最も豊かに積み重なっているとき。若いころには持てなかった視点や人脈、深みのある言葉を持っています。それはセカンドキャリアにおける、大きな強みです。
だからこそ、まずは自分の内側を整えることが先決です。断捨離はその入口になりえます。
久しぶりのアパート暮らしへ
さて、話を戻しましょう。
4LDKから2LDKのアパートへ。広さは半分以下です。それでも断捨離を続けてきたおかげで、「荷物の量が他の家の5分の1」という状態になっています。
とはいえ、まだまだ手放すものはあります。引越しまでのカウントダウンの中で、毎日少しずつモノと向き合っています。
久しぶりのアパート暮らしには、正直ワクワクしています。コンパクトな空間で、本当に必要なものだけに囲まれた暮らし。それがどんなものか、楽しみでなりません。そして2年後には、新しい「手のかからない我が家」が完成する予定です。それもまた、今からとても楽しみにしています。
モノを手放すことは、新しい何かを迎え入れる準備です。
断捨離は、50代のセカンドキャリアを考えるうえでの、意外なほど力強い「最初の一歩」になり得ます。私自身がそれを経験したからこそ、今、同じ50代女性の皆さんにお伝えしたいのです。
「人生の後半戦を、自分らしく生きたい」そう思っているなら、今すぐ始められることがあります。まず一つ、手放してみてください。それが、あなたのセカンドステージへの扉を開く、最初のカギになるかもしれません。
新しいステージへの扉は、きっとあなたの目の前にあります。
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